多汗症(たかんしょう)とは
多汗症(たかんしょう)とは、文字通り汗をたくさんかくことで、
手のひらや顔・頭部・脇の下・足の裏の限定したところに多量の汗をかく
局所性多汗症と、全身から大量の汗を発生させてしまう全身性多汗症があります。
局所性多汗症(たかんしょう)では、通常は複数の部位に多くの汗をかきます。
多汗症(たかんしょう)は症状の現れる部位によって呼び方が異なります。
・手掌多汗症:手のひら
・足蹠(そくせき)多汗症:足の裏
・腋窩(えきか)多汗症:わきの下
多汗症(たかんしょう)の特徴として、3つ挙げられます。
・発症する時期が小児期であり、局所性多汗症は老年期まで終生に及ぶ。
・常に発汗しているわけではなく、多汗と無汗の状態が交互にみられる。精神的緊張や体温の変化をきっかけに多汗となることがしばしばある。
・左右が同じように発汗する(交感神経の別疾患での多汗は左右差がある)。
多汗になると、
「字を書こうと思ったら紙が濡れて破れてしまった」
「鉄棒・球技が難しくなる」
「フォークダンスのとき、他の人と手をつなごうと思ったら、自分の手がべたべたしていた」
「ピアノを弾こうとすると、鍵盤から指が滑ってしまう」
など不便が伴います。
ほかにも、握手やパソコンのキーボードの扱い、
紙幣やレシートの受け渡しなど、生活に支障を感じる場合も少なくありません。
このため、たえずハンカチや手ぬぐいなどを持たなくてはならなくなります。